賃貸の集合住宅の賑やかさ
私が初めて暮らした家は、両親が所有していた一軒家でした。新興住宅地でしたから、同じような時期にできた、同じような大きさの、同じような間取りの家が町内にずっと並んでいる感じでした。そのため、どの家が大きくて立派だとか、どの家が小さくて狭いといったものがありませんでした。ところが、少し大きくなって町内から出るようになったときに、はじめてこんなにも家というものが、それぞれの家によって違うものかとわかりました。小学生の時に、両親の仕事の都合で転校しました。そこは、どちらかというと古い街でした。昔からの立派な屋根や塀や門がある家もありましたし、今まで住んでいたような新しい家ばかりが並んでいるところもありましたし、賃貸のコーポやアパートやマンションといったものもありました。これは、通常では普通に見られる街の姿ですが、私にはとても新鮮な街の風景だったのです。特に、賃貸のアパートやマンションなどの集合住宅の賑やかさが、とても楽しく感じたのです。